【新唐人日本2011年10月27日付ニュース】中国広東省佛山市の2歳児ひき逃げ事件発生後、23日、280人の佛山市民が横断幕を掲げて、“冷淡な佛山人にはならない”と宣言しました。一方、中国社会の道徳喪失を一気に転換させるのは非常に困難だとの指摘もあります。
23日午後、佛山市民280人が“我々は冷淡な佛山人にはならない”と書かれた横断幕を掲げ、デモ行進を行いました。1時間あまりの活動では、シュプレヒコールを叫びながら、見知らぬ人と抱き合う場面もありました。
山東省元教授 孫文広氏
「今になってこの局面を転換させるのは非常に困難です。数十年来、中国の教育、メディアの報道は人の間の相互関心ではなく、憎しみを喧伝していたからです。これによってもたらされた結果です。階級の憎しみや民族の憎しみ、宗教に対しても同じです」
最近、ハルピン師範大学の歴史教授、林奇さんのミニブログが反響を呼んでいます。“悦ちゃんがひかれた後、なぜ陳さんが助けたのか?それは彼女が受けた教育が不十分だからだ。本も新聞も読まなければ、理論の学習もしない。結果、良識がまだ残っていたのだ。”
対象的なことがオランダで発生しました。ある中国人の少年が道端に倒れた時、大勢のオランダ人が駆け寄り、手助けします。ある男性は少年の頭をずっと手で支えました。この場面を見た中国のネットユーザーらは嘆きます。“悦ちゃんもこのような人たちに恵まれたら、結果は違っていただろう!”
広東省佛山市人権活動家 余同安氏
「もし中国で発生したら、ほとんどの人が傍観していたでしょう。人を助けた多くの人が逆に被害者にされるからです」
中国の南京(なんきん)市で2006年、倒れた年寄りを助けた青年・彭宇(ほうう)さんが逆に訴えられ、4万元の賠償金を払わされた事件がありました。“彭宇事件”が見直されない限り、誰が悦ちゃんをあえて救うのだろう“とネットユーザーは嘆きます。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/10/24/a607611.html.
(中国語)